アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 承前 エルガイムのキャラクターデザインをしたのは、メカニックデザインを担当した永野護氏であることは、すでに前回説明したとおり。そのデザインは全体としてあっさりとした味わいながら、これまでの力強い描線ではないスタイリッシュさと、衣装などの優れたセンスにより、メカニックデザイン同様それまでにない繊細なデザインとなっている。またザブングルなどに比べても、明らかに頭身が上がっていることや、表情にはでに陰影をつけないことも手伝って、画調的にはあきらかにそれまでの富野監督作品の中で抜きん出て軽やか仕上げられている。 この軽やかデザインというのは、富野監督のオーダーであったようで、本人インタビューでも、物語が持つ重さを払拭しようとしていたようである。つまり本作の物語が、