Twitterか何かで、「メモなんかするな。メモしたアイデアは、その瞬間から腐り始める」という発言を見かけました。なるほど、なかなかうまい表現です。適切な比喩、とすら言えるでしょう。 しかし、後者の意見に頷けるからといって、前者まで同意できるわけではありません。 「たくさんメモしたけど、結局何の役にも立たなかったな」 という状況の原因は、メモにあるわけではなく、むしろその貯蔵法にあるからです。 お酒の貯蔵法 お酒を寝かせる__つまり発酵させる場合、「そのまま放置しておく」ということはしないはずです。 気温や湿度を調整したり、ときおり中身を撹拌したり、その他もろもろの「メンテナンス」を実施するからこそ、適度な「発酵具合」が維持できます。 そうした手間を省いてしまえば、発酵が進みすぎて酸味が出てきてしまい、最終的に「腐って」しまいます。そうなってしまえば、使いもの__売りもの__にはなりません