今年のノーベル物理学賞はパールマター博士(米)、シュミット博士(豪)ら3氏に贈られることになりました。1998年、両博士の夫々のグループが同時に出した以下の成果が受賞理由です。 ・多数の超新星の明るさと赤み(赤方偏移)を観測して宇宙が加速膨張していることを発見した ・この加速膨張から、従来の物理法則では説明がつかない「暗黒エネルギー」の存在を予言した 2003年、アメリカ航空宇宙局は宇宙探査機WMAPの観測データから「宇宙の組成は4%が通常の物質、23%が暗黒物質、73%が暗黒エネルギーである」と発表しました。 暗黒物質は銀河系の重力不足を補うために予言されていた正体不明の物質です。これは時間空間の4次元では説明出来そうもなく、それ以上の多次元の導入が必要かも知れないと言われています。 暗黒エネルギーは宇宙の未来の決定権を握っていますが、その研究はまだ始まったばかりでほとんど正体不明です。