2015年は日本のモータースポーツにとって節目の年となりました。ホンダのF1復帰、日産のル・マン復帰(と撤退)、トヨタのWRC復帰発表と、リーマン・ショック以降停滞していた日本のモータースポーツ界に、大きな動きが立て続けに起こりました。 国内のモータースポーツに目を向けると、5月のスーパーGT第2戦富士に9万人以上の観客が詰めかけるなど、一見好調なように見えます。しかしシリーズ全体の観客動員数は40万人強で、2012年のレベルに戻ってしまいました。タイでの開催も観客動員が半減し、DTMとの交流戦も先延ばしになるなど、国際化路線にもほころびが見え始めています。 スーパーフォーミュラはドライバーのレベルこそ高くなっているものの、それが観客動員に結びついていません。オーバーテイクの少なさや、シャシーがワンメイクであることなどがその理由として考えられます。競技レベルの向上がシリーズの経済的な発展に