愛知県出身で、現在は青年団の演出部に所属している柴幸男さん。七ツ寺共同スタジオの舞台上で、柴さんの演劇論について大いに語っていただきました。ちなみにタイトルの写真は、柴さんが自身のプロフィールでよく使う、ご本人のものです。 演劇と関わるきっかけを教えてください。 ■柴幸男さん(以下柴):高校に入ってから演劇部に。小さい頃からなんとなく、こういう仕事するんだろうなと思っていました。面白いことを考えられる人って凄いなって前々から思っていて。あんまり瞬間的に面白いこと考えられるタイプではないんですけど、じっくり考えてどうにかするならなんとかなるかなと。 書けるのであれば、舞台じゃなくても良かった? ■柴:目の前でやることに凄く憧れていたんだと思います。映画とかテレビだとリアクションがすぐに返ってこないんです。じゃなくて、目の前の人を楽しませるのが面白いなと思って。そう考えると演劇なのかな。演劇だ
Jun 1, 2006 劇評:五反田団 『ふたりいる景色』 テーマ:映画、演劇、小説、マンガ等の感想(784) カテゴリ:劇評 現在形の批評 #31(舞台) 人気blogランキングへ 5月28日 京都芸術センター・フリースペース マチネ 底流する人間 京都芸術センター・フリースペースは、元々体育館だった場所の床を掘り下げ、それほど高くない数段の木製桟敷席が真ん中の舞台フィールドを取り囲む格好で設えらた空間である。今回が初見の五反田団はこの空間の半分だけを使用して行われた。物語内容と併せて非常に小さな作品だが、「私たち」の問題の喚起力が大きい。 舞台空間にあるのは2つの万年床、ちゃぶ台、小物入れの引き出し、そしてとりわけ目を引く夥しい数のカメラフィルムである。舞台は寝そべっている男(金替康博)が、これまた寝そべって雑誌を読んでいる彼女ヒトミ(後藤飛鳥)に、くわえたフイルムケースを飛ばして当て
Feb 14, 2006 劇評:チェルフィッチュ 『目的地』 テーマ:映画、演劇、小説、マンガ等の感想(784) カテゴリ:劇評 現在形の批評 #20(舞台) ・チェルフィッチュ 『目的地』 人気blogランキングへ 僕達はこういう喋り方だったのだ。 1月15日放送のNHK教育『芸術劇場』の舞台中継、チェルフィッチュ『目的地』をようやく観た。 「だらだらしてノイジーな身体」「超リアル日本語」。なるほど、岸田國士戯曲賞作家・岡田利規とチェルフィッチュが紡ぎだす劇世界に冠せられたこの2つの新スタイルは舞台を観れば良く分かる。しかし、私はあえて言いたい。「それが何なんだ」と。 約2時間の作品を3回に分けて観なければならなかった。というのも、寝てしまったからである。つまりあまり面白くなかったということである。それは何だったのかを「身体」「言語」の方面から検証してみよう。決して高所から切って捨てるこ
岡田利規Toshiki Okada 1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家。チェルフィッチュを主宰し、作・演出を手がける。2005年に『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。以降、その活動は国内外で高い注目を集め続けている。2008年、小説集『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第二回大江健三郎賞受賞。2016年よりミュンヘン・カンマーシュピーレ劇場のレパートリー作品の演出を4シーズンにわたって務め、2020年には『The Vacuum Cleaner』がベルリン演劇祭の“注目すべき10作品”に選出。タイの小説家ウティット・へーマムーンの原作を舞台化した『プラータナー:憑依のポートレート』で2020年第27回読売演劇大賞 選考委員特別賞を受賞。2021年には『夕鶴』でオペラの演出を初めて手がけるなど、現在も活動の幅を広げ続けている。 チェルフィッチュ公式サイト ht
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