旧ソ連の革命映画の作家エイゼンシュテインは、カール・マルクスの『資本論』の映像化を目指していたといわれています。そのための創作ノートは、すでに発見されており(日本版「エイゼンシュタイン全集第4巻」所収)、いくつかの断片的な作品へのイメージが残されていたそうです。 『資本論』は、世界中の映画人に多くの影響を与えました。ハリウッド映画でも、チャーリー・チャップリンが『モダン・タイムス』(1936年)で、「剰余価値」が生み出されいく過程でのプロレタリアートの搾取形態と、プロレタリアートが精神疾患を患う様子などをスラップスティックのコメディで創作しました。 モダン・タイムス / ジェネオン エンタテインメント また、ソ連のロシア・アヴァンギャルドを象徴する映画監督のフセボロド・プドフキンは『聖ペテルブルグの最後』(1927年)で戦場での兵士たちが倒れるたびに証券取引所の株価の数字が上がっていくとい
![『太陽はひとりぼっち』①~「内的ネオ・リアリズモ」の根拠~ | 時代の情景 ~アラン・ドロンについて~](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/9b663d6d53ee6bcd5343c41ccf53e414a63640d7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpds.exblog.jp%2Flogo%2F1%2F200508%2F27%2F91%2Fe005969120200523001429.jpg)