情報の古さを証明することは難しい。 古く見えるデジタル情報を生成したりコピーしたりすることは簡単にできるので、 アイデアなどの先取権を主張するためには、 ある時点においてその情報が存在したということを、 認証局のような第三者に認定してもらう必要がある。 しかし、他者に頼らずに情報の古さを証明することができればそれにこしたことはないだろう。 人間が(今のところ)生成したり複製したりできない現象を利用すれば、 第三者に頼ることなく情報の古さを証明することができる。 たとえば、 作成時期を証明したい情報を記録したメモリを真珠貝の中に入れておけば、 何年かたった後で出来た真珠の大きさを調べることによって、 その中の情報の古さを証明することができるだろう。 また最近、 細菌に安定してデータ記録する方法 が開発されたそうであるが、 この技術を利用してDNAの空き領域に情報を埋め込んだ木を育ておけば、