経営再建中のシャープが12日発表した2016年3月期連結決算は、純損益が2559億円の赤字(前期2223億円の赤字)となった。赤字は2年連続。主力の液晶パネル事業の不振に加え、経営再建に向けた構造改革費用の損失計上が膨らんだ。3月末時点の自己資本はマイナス430億円となり、資産を全て売却しても負債を返せない債務超過に陥った。 東証の上場ルールに従い、シャープは連結債務超過を受け、8月1日付で東証1部から2部に指定替えになる見通し。シャープは鴻海(ホンハイ)精密工業の戴正呉副総裁を社長に迎える方針を発表した。