もしも自分の父親が長嶋茂雄だったら? パパは戦後日本を象徴する国民的スーパースター。もし自分がミスターの息子ならば、野球とはまったく別の世界で勝負したと思う。だって、しんどいから。何をやっても偉大な父と比較され、七光りと騒がれる。しかも、社長の長男が会社を継ぐのとは違い、常に人々の好奇の目に晒されマスコミが追いかけてくる。俺ならその環境に耐える自信はない。 だが、長嶋一茂はあえて日本中から「ナガシマジュニア」と呼ばれる世界へ飛び込んだ。 とは言っても、まず前提としてプロ野球選手になるにはドラフト会議でプロ球団から指名される実力がなければならない。その最大の難関を1位指名で突破すること自体が凄い。 大物役者の子どもが芸能界に入るのとは訳が違うのだ。目の前に待ち受けるのは、どんなルーキーより厳しい茨の道。いったい一茂は何を思い野球に人生を懸けたのだろうか? 今回はぶらり書店に出かけ、そんな「日
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