囲碁が難しく感じられるのは、ルールがシンプル過ぎて、世界の自由度が高過ぎるせいでしょう。あの広い囲碁盤の線が交わっているところになら、どこに石を打っても良いと言われても、途方に暮れてしまいます。 そこで、世界そのものを狭くしたものが、九路盤、十三路盤などと呼ばれるもので、例えば九路盤というのは、縦横9本づつの線が引かれた碁盤を使って遊びます。実際の碁盤は縦横19本の線が引かれているので、九路盤は4分の1以下の狭い世界で戦う事になります。不思議なもので、世界が狭くなると、いきなり“囲碁”が分かりやすくなるのです。 囲碁は、よく言われるように陣取りゲームです。ただ、広い囲碁盤だと、お互いが戦う前に、自分の陣の基礎工事みたいなものが必要で、その作業が初心者にはピンときません。が、狭いと、いきなり戦いが始まるし、自然と何をしなければならないかが見えてきます。それだけでゲームはスリリングになって、し
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