今後の作業では、高線量の作業領域に作業員が入らないといけないケースが ありますので、タイペックを使った作業が行われてくると思います。 鉛は、確かに放射線を遮る効果がありますが、重いので作業効率が 悪くなるのです。1時間でできる仕事が7,8時間かかってしまうケースもあります。 ならば、短時間で作業を終えた方が、逆に被ばく線量は減ります。 例えばフィルター付き、全面フルマスクで作業するのと、酸素ボンベを背負って 作業するのでは、内部被ばくのリスクは酸素ボンベを背負った方が減るでしょうが ボンベが重すぎて、仕事がはかどらず、むしろ外部被ばくは増えることに なります。 なので、完全フル装備することが、被ばく線量の低減に直接つながるとは 限らないのです。 補足 「海外の放射能汚染事故では鉛の入った放射線防護服を着用」に関してですが、 海外だけでなく、福島第一事故でも使われています。 特に、原子炉建屋