月曜日のことですが、本当に残念なニュースが飛び込んできました。私とは現役時代からセ・リーグのライバル、引退後は共にフジテレビで解説者仲間となり、このコラムでもご一緒させていただいていた加藤博一さんが、56歳という若さで帰らぬ人となってしまいました。加藤さんとの思い出は、語りつくせないほどありますが、今回はその内の幾つかを皆さんにご紹介させていただいて、加藤博一さんという、誰からも愛された野球人への追悼に代えさせていただきたいと思います。 加藤博一さんと言えば、何と言ってもスーパーカートリオの一角。屋敷要、高木豊、そして加藤さんという快足トリオが一世を風靡しました。私と加藤さんの出会いは、それよりも少し遡った78年のことです。私がルーキーで、加藤さんは西鉄から阪神に移って3年目。私も加藤さんも、ファームと一軍の親子ゲームに出たりしまして、それほど強い印象を受けたわけではありませんでした。