徳島、和歌山両県と南海フェリー(本社和歌山市)は7月下旬から、両県内の宿泊施設利用者を対象に、乗用車(5メートル未満)の片道運賃を1000円に値下げする社会実験を始める。高速道路料金引き下げによる利用者減に歯止めをかけ、航路を維持することが目的。徳島県によると、高速料金に対応する社会実験は全国で初めてという。 フェリーの割引運賃の適用は、徳島、和歌山両県内のホテルや旅館に宿泊することが条件。通常の乗用車(軽自動車、普通自動車)の片道運賃は5600~9300円(運転者1人含む)だが、1000円で乗船できる。期間は夏休みが始まる7月下旬から半年間の予定。 6月中に両県と国土交通省など関係機関による「南海フェリー利用促進協議会(仮称)」を設立。割引運賃の適用日や宿泊証明の方法など実施内容を決める。 事業費は約3億円。2008年度実績から期間中の利用を約7万台と想定して算出し、両県と同