扁平足とは、足部の内側縦アーチ(土踏まず)が低下あるいは消失した状態を指し、それに伴う諸症状を扁平足障害といいます。 扁平足は年代別に小児期、思春期、成人期の3期に分類されます。 小児期より未熟な幼児期においては、土踏まずの周囲に脂肪が付着しているため、内側縦アーチはまだ確認することができません。 それが成長に従って徐々に脂肪が消失していき、小児期(8歳頃)にはアーチとして確認することができます。 小児期の扁平足は無症状なので基本的に治療対象ではなく、重要なのは小児期以降に起こる扁平足障害になります。 扁平足障害はなぜ起こるのか 扁平足の発生機序として、以下の流れを辿ります。 距骨が前方と内方に滑り、踵骨は後方に回転して外反する 距舟靱帯に引っ張られて舟状骨が下がる 舟状骨に停止を持つ後脛骨筋は延長位になり弱化する 後脛骨筋の延長で内側縦アーチが下がる 内側縦アーチの低下で足底腱膜が伸ばさ