われわれ──わたしとわたしの友人たち──は、モスク型ランプの下でひと晩じゅう起きていた。それらの真鍮製ドームには、明り穴が星のようにちりばめられており、まるでわれわれの魂のようだった。なぜなら、これらのドームはわれわれの魂同様、電気仕掛けの心臓部が発する内側からの光によって照射されていたからだ。われわれは、先祖伝来の無気力を豪勢な東洋の絨毯のうえで長いこと踏みつけた。そして、論理の極限まで議論をかさねながら、何枚もの紙が黒くなるまで錯乱した文章を書きなぐった。 われわれの胸は大きな自信でふくらんでいた。そんな時間に目を覚まし起きているのはわれわれしかおらず、われわれ自身が、天上の野営地から瞬きする星の敵軍に対峙した前衛部隊か、孤高の燈台になったような気がしていたからだ。われわれのほかに目を覚ましていた者といえば、巨大な船の灼熱のボイラーの前で動きまわる火夫や、猛り狂ったように疾走する機関車