文京区先生に関するkireinasekaiのブックマーク (9)

  • 生きている事 - 文京うまれ

    癌の再発転移を繰り返している患者が来て、正直もう死んでいておかしくないと思っていたから意外とお元気そうでこちらも嬉しかった。医学は日進月歩。 その方がメモを見ながら話をするのだが、その病歴が癌に関しては完璧で、「メモを貸してくれます?」とお願いしてカルテに入力すると非常にすっきりと整理された。 彼女が抱えていたいくつかの問題は解決可能なように見え、それを伝えると笑顔でお帰りになったが、その和やかさは死を覚悟していない人々との会話と対極にあるものだ。 「死を覚悟していない人々」が多いことは当然とはいえ、75歳を超えてまだその状況だと困ってしまう。メモもせずに来院し、記憶がくるくる変わり訴える症状に一貫性がないから当然問題を絞りきれぬ。概念として存在している病気の診断は簡単なので、問題を絞りきれないときにはそれはなんでもないことが多いのだが、その原因を自分で作り、さらに自分が不安になるというデ

    生きている事 - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2016/10/31
    死を意識するという事
  • きれいな世界 - 文京うまれ

    年をとると暴言や暴力がエスカレートする人々がいるが、 医者の前でだけおとなしくなるので問題が露呈しにくいのです。 レビー小体型認知症では特に顕著ですが、 他の認知症でも暴言は多いです。 人間とはいったい何か、という事に関して 人類はかつてない壁にぶつかっている気がします。 老人の人格を尊重しすぎて嫁の人格が壊れてしまったらそれは悲劇です。 偉い哲学者達はこういう惨状を見たことがないでしょう。 これから議論されるかもしれないがどうなのだろう。 医者というのは守られたきれいな世界で生きている、 という印象が医者になる前からあった。 確かに守られていないと気が狂ってしまうかもしれないが、 現実を見ればその問題をもう少し早く解決できたかもしれないと思うことは多いので、 家にはこういう問題があるということを、 包み隠さず医者には話してほしいと 思うことが最近増えてきました。 (終末ケア・介護に関して

    きれいな世界 - 文京うまれ
  • こころをつかむ - 文京うまれ

    患者さんのこころをつかんでいるな、と思う医者は少ない。 現代では患者は一種のブランド志向のみで医療機関や医者を決めているからだ。ましてや飛び込みで知らない救急にかかったりしたら全く医者を信頼していない。結果にコミットする人がほとんどだ。 こころをつかんでいる一部の割合人気のある医師は実力が伴っていなかったりする。 内科的には困る専門馬鹿が多くて、他の科の医者には迷惑をかけまくってもお構いなしである。 残念ながら患者のこころをつかむと自分は楽だが患者にとって良いとは言い難いという矛盾が生じる。 自分が患者のこころをつかんでしまうタイプなのだが、全然うれしくないのはそういう理由だ。たいていそういう患者は他の医者に迷惑をかけるからである。「俺が信頼できるならおまいら医療そのものをもっと信頼しろよ>患者」と思う。 医療そのもののブランド化に日は失敗している。バカな医者ほどマスコミに出てくるしね。

    こころをつかむ - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2015/10/01
    大事なお話し
  • 「あなたは俺の事が好きでも俺はあなたが好きじゃない」 - 文京うまれ

    「先生ひさしぶり」 「はい、この2年の経過を教えて下さい」 「前と同じです」 「では飲んでいる薬はアスピリンとロサルタンだね」 「うーん、違います」 「じゃあ同じじゃないじゃないか。面倒だから記録持って来いって言ったはずだけど持ってきてない。こうやっていちいち延々とイエスノーの質問させる気か。どうしようもないな」 「でも先生が良いから来ました」 「俺は嫌だ」 「でも私は先生が良い」 「恋愛でそんなことありえる?相手の感情を無視して。あなたは俺の事が好きでも、俺はあなたが好きじゃない」 「そんなあ、ひどい」(77歳女性の一言) 「好きになって欲しかったら、持って来いと言ったものは黙って持って来る。ルールを守るべきでしょ。明日から小児科になります、って宣言すればあなたたちから逃げ切るのは簡単だ」 「どうもすみませんでした」 このぐらい気で言わないと患者は自分がコンビニ受診して迷惑をかけた、と

    「あなたは俺の事が好きでも俺はあなたが好きじゃない」 - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2015/09/28
    ベテラン先生のなせるきれっきれの業。コンビニ受診をうまく説得させる話術はまだ持ち合わせていないです。でもきっとこの患者さんほんとうに文京区先生が好きなんだろうな。
  • 名医と雑魚 - 文京うまれ

    「その他大勢」の医者が、名医を「たいしたことねーよ」とか言ったりするのが頭に来るわけですが、それってはてブのコメントに頭きてるのと同じレベルだから無視したいところだけれど、雑魚の頭に来るところは自分の立場をはっきりとさせずに「自分は○○派だからあの先生はきらい」とは言わずに、「あの先生はちょっと受け入れられないと思いますよ」的な言い方をするところなんだなあ。自分も全く儲からない手技を開発してしまい、全く世間に受け入れられなかったことがあるためにその時の周囲の医者の冷たさについては嫌ってほどわかってます。(今ではその方法が主流です)

    名医と雑魚 - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2015/01/21
    先生のエントリは毎回わたしの道しるべにさせて頂いています。実臨床でも誰も教えてくれないことをたくさん教えて下さる。私だけが独り占めしているような嬉しいような、勿体無いような気持ちです。
  • あなたは運が良かったんじゃなくて、助かるのは必然だった - 文京うまれ

    「先生、私ね、クモ膜下出血で入院したんですよ」 「それは驚きですね。今冷静に話してますが、相当、驚いてますよ。色んな意味で」 「でしょう?私自身、クモ膜下出血とは一番程遠い人生だと、自信がありましたから」 「歯はきれい、血圧は高くない、何も危険因子がありませんね。私だって同意見です」 「それがこんな病気になっちゃって、自信がなくなりました。みんなは運が良かったんだから、と励ましてくれたんですが、何もべられなくなりました」 「それで痩せたんですね。しかしそうでしょうか。あなたはほんとに運が良かったんでしょうかねえ。今年になって私の患者さんでクモ膜下出血二人目ですが、今まで実はクモ膜下出血の患者さん結構いまして、全員回復してます。どうしてなんでしょうね。いや、今思いついたんですけどね」 「どうしてでしょう。ほんと、先生には、脳以外すべてを診て頂いて自信があったんです。特に癌に関しては」 「そ

    あなたは運が良かったんじゃなくて、助かるのは必然だった - 文京うまれ
  • なんちゃって内科の話 - 文京うまれ

    「内科」と標榜していても、トレーニングを受けていない人は多い。 例えば高血圧の人が、 ぶどう膜炎があったとして、 それを結び付けられないのが なんちゃって内科。 急に腎不全になってびっくり、 って、それあんた、予測出来たよね? 患者も悪いっちゃ悪い。 「内科」には髪の毛から性器からすべての事を話すべきだから。 内科はすべてを診るのが仕事だ。 色々魔法を見せてはじめて信用して話しだす、 なんていう患者はその時点で二流だ。

    なんちゃって内科の話 - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2014/10/07
    先生の仰る通りだと思います。研修を通して自分には内科医になれる技量がないと感じました。外科を選んだのは、内科技術では自分は勝負できないと思ったのも理由の一つです。
  • 老医者がいい加減な事を言い出した時にどうすべきか悩む - 文京うまれ

    自分の(狭い狭い)専門分野については、日でトップクラスだとは思うんだよな。 だから、老医者がそこにしゃしゃり出てきた時に叩き潰すのは簡単ではあるのだよ。 「はあ?俺の5分の1の症例数で何を言ってるんですか?まず用語が間違ってるので教科書読みなおしてくれませんか?あとそれを否定するデータも持ってますけど」って。 しかし実際にそれやったら敵作るのは自分でしょ。大人気ないよな、って。 これぞ老害。 老人、ちょっと褒めるとすぐ図に乗るから。 60超えて、まだ自分の主張が「独自の」とか言ってたら終わってるので、そうならないようにしたい。

    老医者がいい加減な事を言い出した時にどうすべきか悩む - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2014/09/24
    先生のご専門が気になります.
  • 医者には見えやすいモチベーションは要らない - 文京うまれ

    Facebookとかで「アゲアゲ」の記事を書いている同業者には何種類かがいるみたいで、 1)ポジショントーク、あるいはマーケティング。 2)双極性障害気味 3)自己愛が強い くらいでしょうか。 でも、医者って壊れたものを直す職人ですので、「やりますよー」「やりますよー」っていう見えやすいモチベーションは来不要で、来ちゃったものを淡々と処置するで良いんだろうと思うんです。 患者さんの喜ぶ顔を見るのがうれしい、って言う先生を見るのは、こちらも嬉しいのですが、自分はむしろ「どうして自分は治らないんだろう」と悩みをぶつけられたほうが良いです。異常な人に粘着されて、しかも嘘を根拠に言われるのは嫌ですが、全員が言う分には、自分は患者に寄り添えたのかもしれんねーと思うわけです。治るのが当然だと思ってる人には神様への感謝が足りないと怒るんですけどね。自分も面倒な奴だなー。 自分もしかし同業者から見ればア

    医者には見えやすいモチベーションは要らない - 文京うまれ
    kireinasekai
    kireinasekai 2014/09/21
    ただ来るものを粛々とこなすこと.喜びや幸せは後からついてくればいいし、こなくても構わないし.
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