資生堂と国内化粧品市場の“王座”を争う花王-カネボウ連合に、誤算が生じている。 花王傘下のカネボウ化粧品は7月4日、東京都内で緊急会見を開き、一部の美白スキンケア製品の自主回収を行うと発表した。美白成分「ロドデノール」が配合された「カネボウブランシールスペリア ホワイトディープシリーズ」など、54品目(=タイトル下写真=)が回収の対象となる。 【詳細画像または表】 ロドデノールは、カネボウが独自に開発している美白成分だ。メグスリノキなど植物に含まれる天然成分をもとにしており、シミ・そばかすの原因であるメラニンの生成にかかわる酵素の活性化を抑制する働きがある。2008年には、厚生労働省から医薬部外品有効成分としての認可も受けた。 ■ 「肌がまだらに白くなった」 ところが今年5月、このロドデノール配合の製品を使用し、「肌がまだらに白くなった」という3件の症例が、皮膚科医からカネボウに報