9月15日の朝、世界最大の携帯電話メーカー、ノキアの新CEO(最高経営責任者)となるスティーブン・エロップ氏(46)がロンドンに降り立った。携帯電話の開発者や取引先向けのイベント「ノキア・ワールド」の閉会セレモニーに、飛び入り参加するためである。予定外の新CEOの登場に、会場はどよめいた。 「今、私は完全に失業中。先週、米マイクロソフトを辞めたばかりで、ノキアで働くのは来週(9月21日付で就任)からですから」と会場を沸かせた後、詰めかけた開発者たちにこう、訴えた。 「本質的に、ノキアには優れた携帯電話を作り、市場に投入し、通信事業者と協力してサービスを展開する力がある。しかし、みなさんの協力なくして世界中で競争するための活力を生み出せません」 “ノキアのスティーブ・ジョブズ”も退任 フィンランドのノキアが、オリペッカ・カラスブオ氏(57)からエロップ氏へのCEO交代を発表したのは9月10日
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