タグ

関連タグで絞り込む (1)

タグの絞り込みを解除

anikiに関するkiringoのブックマーク (2)

  • 谷崎潤一郎 ─ 引用と再構築 - 空中キャンプ

    谷崎潤一郎というひとは、わりあいにコンサバティブなところがあって、彼が昭和八年に発表した「陰翳礼讃」というエッセイを読むと、瓦斯燈や電気ストーブ、電話や浴槽のタイルなどの最新設備と、旧来の日家屋との調和が取れないと嘆いていたりする。谷崎は洋風の設備や電気器具の趣のなさを「二重生活の矛盾」と憎んでいて、できれば住む家は純和風にしたいのだが、障子だけではさすがに暖房の効率がわるいからガラスを入れる他ない、だから障子の後ろにガラスを二重に取りつけるなどの工夫をしたが、外から見ればやはりただのガラス窓だし、内側からも、紙障子を通じて光がやわらかく入ってくる、その繊細な雰囲気がだせず、ガラス越しのやけにくっきりした光になってしまい、手間のわりにはたいへんな失敗だった、というようなことを述懐している。 「陰翳礼讃」は日文化論であり、同書*1におさめられた他のエッセイにおいても、彼のルーツとなる古典

  • なぜ福袋は売れるのか - 空中キャンプ

    初売りのセールで働いている、アパレル関係の方たちの意気込みにはすごいものがあり、たしかに2日から仕事ともなれば、あのテンションじゃなきゃやってられないのだろうし、一年でいちばん忙しい日だからこそ、販売員の魂にも火がつくのであろう。売る気まんまんである。「いらっしゃいませー」の声がいくぶん咆哮に近い。スクリーム。そうしてがんばっている人を見るのは、いかにも正月らしく威勢がいいものだ。デパートはどこも、ちょっとしたお祭りである。精算するのにも列ができていて、レジに辿りつくのに25分待った。を持ってきておいてよかった。 しかし毎年の疑問ではあるが、なぜ福袋はあれほどに人気なのだろう。たいていどの店も福袋を準備しており、開店早々になくなっていくのだが、中身がなにかわからないものに対してお金を払うというのも、考えてみればふしぎな話だ。そんなあやしげな商売の手法が、正月限定で成り立っているのである。

  • 1