「黒霧島」と「いいちこ」 【村上晃一】芋焼酎「黒霧島」で知られる霧島酒造(宮崎県都城市)が、2012年の全国の焼酎メーカーの売上高ランキングで初の1位になった。関東や関西を中心にCMなどで知名度が上がり、03年の調査開始から9年連続で首位だった麦焼酎「いいちこ」の三和酒類(大分県宇佐市)を逆転した。 帝国データバンク福岡支店が15日に発表した。霧島酒造の12年の売上高は、前年より6・1%多い515億円。黒霧島は黒こうじ仕込みの本格焼酎で、「『くさい』というイメージがなく、飲みやすい」(帝国データバンク)ことも人気の背景にあるようだ。 03年の8位から徐々に順位を上げ、11年秋には新工場を建てて生産能力を1・3倍に拡大。居酒屋などでの扱いも広がった。 一方、三和酒類は8年ぶりの増収となったが、503億円で届かなかった。 調査は、売上高の50%以上を焼酎が占める会社が対象。上位50社