68年ぶり「父、帰る」=沖縄戦日本兵の遺品、米で発見−警察官の尽力で・東京 68年ぶり「父、帰る」=沖縄戦日本兵の遺品、米で発見−警察官の尽力で・東京 日章旗を受け取る星忠孝さん=6日午前、警視庁千住署 太平洋戦争の沖縄戦で亡くなった日本兵の遺品の日章旗が米国で見つかり、6日、遺族の手に返された。「いつか家族に返したい」と旗を持ち帰った米兵の思いに応えた米国在住の日本人女性や警視庁の警察官の尽力で遺族が見つかり、「68年ぶりの帰還」が実現した。 日章旗の持ち主だったのは警視庁千住署の巡査だった星藤二さん。1945年6月に28歳で沖縄で戦死し、遺骨も見つかっていない。 日章旗は米陸軍工兵として沖縄戦に従軍したハーバート・インガルス・マクドゥガルさん(87)が戦時中、首里城近くの洞窟で見つけ「戦火で焼ければ家族に渡せなくなる」と米国に持ち帰った。返せないまま自宅にしまい込んでいたが体を壊し