筆者(増田剛己、モビリティ甘口評論家)が散歩に関する記事を書き始めたのは2003(平成15)年頃だ。記事を書くために街を歩いていると、小型のバスに出会うことがあった。普通の路線バスよりも小さくて、とてもかわいかったので、走っている姿をカメラに収めることもあった。 後で写真を見返し、インターネットで調べてみると、コミュニティーバスと呼ばれる自治体が運行するバスだと知った。しかし、しばらくは眺めるだけで、乗ることはなかった。自分はバスには乗らず、ただ歩くだけの散歩者だと思っていた。 その考えが変わったのは、股関節を悪くして歩行が困難になったときだった。コミュニティーバスに乗ったとき、路線バスなどの大型バスと違って、細い裏道を走るところが気に入った。車高も路線バスほど高くないので、歩いている感覚に近い。だから、足がよくなってからもしばしば利用した。 最初は自分の住んでいる区とその周辺のコミュニテ
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