アメリカン航空はタブレット型端末を早期に導入した。その結果、どこで使うのが最適なのか、またどういった場合に不具合が生じるのかを多く学んだ。 たとえば、1種類のタブレット型端末がすべてのニーズを満たすわけではないことを早い段階で理解した。パイロットは紙製の航空図などに代わる洗練された端末を欲した。一方、整備工やエンジニアにはもっと頑丈であること、客室乗務員には小さくて軽いことが重要だった。ファースト、ビジネスクラスの旅客には新作映画を再生できるものを貸し出した。違法コピーのリスクがないモデルだ。 タブレット型端末を導入する企業は増えている。フォレスター・リサーチは世界中で仕事に使用されているコンピューターのうち約25%はタブレット型もしくはスマートフォン(多機能携帯電話)でPC(パーソナルコンピューター)ではないと推測する。 ただ、従業員がどう使うのが最適なのかを事前に十分調査しなかっ