デキストラン (dextran) はグルコースのみからなる多糖類の一種。 製造法[編集] スクロースを原料として乳酸菌が生産する。基本的には、ショ糖を含む培地で、ある種の細菌を育てる時に生成される[1]。グルコースを唯一の構成成分とし、α-1,6-グリコシド結合を多く含むことが特徴[2][3]。 産業上有用なデキストランはLeuconostoc mesenteroidesが生産する高分子デキストランを部分的に加水分解し、これを精製する[2][3]。分岐構造が少なく、デンプンやセルロースと異なり冷水への溶解度が高い。 発見の経緯[編集] 1820年代ごろから製糖工場でのシラップ中に粘着物が生成され、濾過や結晶化を妨げる物質として知られていた。1861年にPasteurはこの粘質物が微生物の作用であることを発表した。Schieblerは1874年にこれがグルコースの無水重合物で、デキストリンや
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