東電の賠償支払い遅延説明へ怒りをあらわにするJA幹部ら=15日、東京・内幸町の東電本店(写真:フジサンケイビジネスアイ) 東京電力福島第1原発事故で出荷制限などを受けた農畜産業者への賠償金支払いに、大幅な遅れが生じている実態が15日、明らかになった。 [フォト] ホンダ人型ロボ「ASIMO」の技術が生きる 原発事故現場も想定 東電は同日までの請求分は年内に支払うとしてきたが、すでに受理した請求書類の審査に手間取っていることなどを理由に「難しくなった」と当日になって“約束”を撤回。被害農家側からは「これでは年を越せない」と悲鳴が上がっている。 避難指示や出荷制限を受けた北海道や福島、茨城など17道県の農畜産業者は15日、農協を通じ8月までの損害賠償として約328億円を請求、累計請求額は1089億円となった。 北海道と青森県、岐阜県の農畜産業者はこの日が初請求。年内支払いへ受け付け期限