★日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)について、韓国政府は日本が貿易管理上の優遇対象国から韓国を安全保障上の理由から除外したことを理由に破棄すると発表した。日韓の政府関係者、防衛関係者、経済関係者たちは「大変だ」と大騒ぎだ。だが冷静に見ればホワイト国を安全保障上の問題があるとして除外したのは日本で、安保上の信頼ができないと言い出したのは日本側なのだ。「大変」なのは今までの秩序の枠組みを日韓が壊したということにあるのではないか。 ★つまり日本が防衛上好ましくないというのならば、韓国政府がGSOMIA破棄にかじを切るのは当然だ。ただ、米国のポンペオ国務長官を筆頭に米国務省や国防総省がGSOMIAの破棄について「失望と懸念」と述べたことは、日韓と米国との問題を既に超えた次元に東アジア界隈が足を踏み入れたことを示唆したに違いない。米国から見れば米日韓の防衛トライアングルはロシア、中国、北朝鮮