業界全体で販売部数の低下に苦しむ出版界。しかし一方で、新しい読書のスタイルとして読書会やソーシャルリーディングサービスが人気を集めている。こうした流れを受けて『宣伝会議』12月15日発売号では、生活者インサイトを反映した、これからの書籍プロモーションの在り方について特集を組んだ。 今回は、本誌での特集に連動して、読書をめぐる生活者の“自己表現欲求”に焦点を当てた抜粋記事を紹介する。 「ソーシャルリーディング」とは、一言でいえば「読書体験の共有」だ。特に「電子書籍元年」といわれた2010年頃から注目を集め始めたが、最近では紙の書籍でも利用が広がっている。ソーシャルリーディングの普及によって、個人的な活動だった「読書」が他者と共有体験するものに変わり、さらには自分を表現するツールとしても機能するようになりつつある。 コンデナスト・デジタルで『VOGUE』『GQ』などのデジタルマガジンや、「VO