私はある大人数アイドルグループが好きだ。中でも推しは歌っている時は愛らしく麗しく凛々しいのに一度緊張がほぐれると普通の女の子に戻るところまでが完璧だと思う。アイドルという素晴らしい世界を教えてくれたのは紛れもなく推しだ。はぁ好き。 でも私が5年間好きだった人は推しではない、 推しの隣にいた女の子だった。 彼女と推しはどう見ても似ていなかった。髪型も好きな音楽も趣味も全くの正反対、共通点といえばアイドルには勿体ない程の美貌と年齢ぐらいしかなかったと思う。 それでも、いやそれだからこそ推しも私も彼女の事が好きだったのかもしれない。人は自分に持っていないものを持つ人を好きになると聞いた事がある。 雑誌やブログ、モバメにSNSでは常に推しからの「○○大好き!」が発信されていた。 村番組中で萌え台詞を言わされた彼女にいち早く「カワイイー!」と叫ぶのもいつも推しだった。 だから握手会に行けば、推しとは