エクアドルの首都キト(Quito)のコトパクシ火山にある氷河(2004年1月3日撮影)。(c)AFP/Jorge VINUENZA 【12月15日 AFP】国際社会の地球温暖化に対する取り組みが進展せず、グリーンランド氷河が後退する速度に遅れを取っている昨今、かつては「クレイジー」「危険」とみなされていた地球救済策が脚光を浴びるようになってきた。 「急場しのぎ」として注目を集めつつある救済策は、門外漢にとっては、さながらサイエンスフィクションに材をとったように聞こえるかもしれない。 その1つが、鉄を含んだ塵(ちり)を海にまくというものだ。二酸化炭素(CO2)を吸収する表層プランクトンの成長を促進する狙いがある。プランクトンが死んでも、吸収されたCO2は、死骸(しがい)もろとも海底に沈むという利点もある。 もう1つは、1995年にオゾンホール研究でノーベル化学賞を受賞したパウル・クルッツェン