強硬姿勢の一方で、交渉は「7日までに終わるのではないか」との見通しも示すユシチェンコ・ウクライナ大統領(ロイター) 【モスクワ=佐藤貴生】ロシアがウクライナに売却する天然ガスの価格交渉が1日で期限切れとなり、ロシアの政府系企業ガスプロムは同日、ウクライナへのガス供給を停止した。ウクライナは価格交渉継続の意思を示す半面、冬の国内需要分は備蓄しているとしてロシアに対抗、長期戦も辞さない構えだ。一方、ロシアのガスに依存する欧州では早期解決を求める声がさらに強まりそうだ。 ここ数年で定着した観がある「冬の天然ガス戦争」は、欧州のエネルギー動向をも左右しかねない。ガス需要の約3割をロシアに頼る欧州は、その8割をウクライナ経由のパイプラインで購入しているからだ。 2006年1月、ロシアがガス輸送を4日間停止したときにはフランス、イタリア、オーストリアなどで供給量が25~30%も減った。ロシアは当時、「
ドイツ・ベルリン(Berlin)で、台所のガスストーブの炎(2009年1月6日撮影)。(c)AFP/BARBARA SAX 【1月7日 AFP】(一部更新)ロシアは7日、ウクライナ経由の欧州向けガス供給を完全に停止した。ウクライナとロシアの双方が発表した。欧州の住民は、極寒の天候が続く中、ガス危機の影響を受ける可能性がでてきた。 ウクライナは、ロシアが欧州向けのガス供給を停止したと非難。一方で、ロシア政府系の天然ガス独占企業ガスプロム(Gazprom)は、ウクライナ政府がガス供給を続けていた最後のパイプラインを閉鎖したと非難した。 欧州では、オーストリア、チェコ、ルーマニア、スロバキアが、ロシアからのガス供給の停止を発表した。これで、欧州では10か国がロシアからのガス供給が完全に停止した。ロシアがウクライナに供給しているガスの支払い問題をめぐって起きた今回のガス危機により、ロシアからのガス
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