国の天然記念物で絶滅が心配されるシマフクロウの生息の状況などを調べようと、北海道とロシアの博物館が共同で研究に取り組むことになり、1羽でも多くの保護につなげたいとしています。 シマフクロウは体長がおよそ70センチの日本最大のフクロウで、北海道に生息していますが、およそ140羽しかいないと推定され、巣箱をかけるなど個体数を増やすための活動が行われています。シマフクロウはロシアではサハリンにも生息し、州立郷土博物館では生態を継続的に調査してきたということで、1羽でも多くの保護につなげたいとしています。 2つの博物館では今後、オオワシやオジロワシについても共同研究の対象に加えることを検討していて、北海道博物館の小川正人研究部長は「これほど多岐にわたる共同研究ができる地域はサハリンだけだ。保護につなげていきたい」と話しています。