アクセルとブレーキを同時に踏んでる百合作品ってのがたまにあります。つまり、わざわざ女のコ同士の関係を描きながら、その一方で「同性を好きになるのは変なこと」「本当の恋じゃない」「同性同士の恋は長続きしない」というメッセージを発信し続けるってタイプの作品ね。 例を挙げてみると、このあたりでしょうか。 『プティ・ア・ラ・モード』(佐野タカシ、大都社) 話の途中で異性間の愛だけが「本当の愛情」で「普通の恋」だとする台詞あり。エンディングも「女のコ同士の関係は一時的なものになりやすい」と匂わせるものになっています。 『アップル・デイ・ドリーム(1)』(城之内寧々、一迅社) 主人公(女性)が男性に興味ないと主張するたびに、主人公のカップリング相手(女性)から「それはおかしい」「それはどうよ」という趣旨のツッコミが律儀に入ります。 『くちびるためいきさくらいろ』(森永みるく、一迅社) 同性を好きだと思う