「ようやく終わったと思うと、ほっとした」。和解成立を受け、遺族らはそう口をそろえた。コンビニ大手ファミリーマートの男性従業員=当時(62)=が死亡したのは、過重労働が原因だったとして、遺族がフランチャイズ(FC)の店舗オーナーとファミリーマートに損害賠償を求めた訴訟。男性が勤めていたFC加盟店は、大手コンビニの看板を借りたブラック企業だとしか思えなかったという。過酷な長時間労働から救い出したい一心で、店を手伝うことまでした遺族もまた、心身ともに疲弊しきっていた。 男性は大阪府大東市内の店舗のみで働く契約で雇われたが、平成24年4月以降は隣接する大阪府門真市内の店舗でも働かされていた。 平日の勤務は午後9時〜翌日正午までの15時間。大東の店で深夜1人きりの店番をした後、早朝に15分かけて自転車で移動し、休憩を挟まず門真の店に入る日々を繰り返した。 若いころに鍛えた体は、みるみるやせ細った。目
![ブラックすぎる過酷コンビニ 8カ月で休み4日、1日15時間労働、親子2人で月給25万円…一家全員が正常な判断力を失い、必死で働き続けた(1/2ページ)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bbdc7a5bb9e10f1422ef430efa7d6665b7a8c72b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Fresizer%2Fzb1d5LGFMwxLdjPFGB0CdeTRkSE%3D%2F1200x630%2Fsmart%2Ffilters%3Aquality%2850%29%2Fcloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com%2Fsankei%2FB57KY6LAX5IK7MPEFYLHQTUFEE.jpg)