約45億年前の地球誕生直後から地球には磁場があった可能性が高い、とする研究成果を東京工業大学の研究グループがまとめた。この磁場のおかげで生命存在に必要な大気や海、さらに生命そのものも守られてきたという。研究論文はこのほど英科学誌ネイチャーに掲載された。 地球は誕生の最初の過程でマグマの海ができ、その後に重い液体の鉄がマグマ主成分のケイ素や酸素を取り込みながら中心部に集まって核(コア)を形成、外側には岩石成分のマントルができた、とされている。核には固体の内核と液体の外核があり、外核が対流するために磁場ができることが分かっていた。しかし内核と外核が分かれたのは約7億年前とされ、45億年前にさかのぼる地球誕生の直後から磁場があったかどうかなど、詳しいことは分かっていなかった。 東京工業大学地球生命研究所の廣瀬敬(ひろせ けい)所長・教授らは、地球の内部の環境と同じ高温高圧条件をつくるために特殊な
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