9月14日、世界保健機関は、従来の薬が効かない多剤耐性結核や超多剤耐性結核の感染が欧州・中央アジア地域で急速に拡大しており、保健当局が阻止できなければ多くの死者が出ると警告した。写真はジュネーブの世界保健機関本部。2009年11月撮影(2011年 ロイター/Denis Balibouse) [ロンドン 14日 ロイター] 世界保健機関(WHO)は14日、従来の薬が効かない多剤耐性結核や超多剤耐性結核の感染が欧州・中央アジア地域で急速に拡大しており、保健当局が阻止できなければ多くの死者が出ると警告した。 世界中で結核による死者は年間約170万人に上っている。ヒト型結核菌に感染すると肺の細胞組織が破壊され、菌は咳によって空気感染する。多剤耐性結核や超多剤耐性結核の感染は急速に拡大しており、世界で毎年約44万人が新たに感染。中央アジアと欧州の53カ国では毎年8万人以上が多剤耐性結核に感染し、特