およそ3万年前、人類がどのように今の台湾から沖縄に渡ったかを検証しようと、国立科学博物館などのグループが当時を想像して作った竹のいかだによる実験航海を11日、台湾の沖合で行い、潮の流れなどの状況を確認しました。 使われたいかだは、およそ3万年前の状況を想像して、現地に自生する竹を組み上げて作った、長さ10メートル、幅1メートルの小舟のような形のもので、シーカヤックなどの経験がある日本と台湾の合わせて5人が乗り込み、かいでこいで進みました。 ルートの一部には、いかだの2倍以上の速さがある黒潮がかかっているため、11日の実験航海ではいかだが流され、計画より時間がかかったということです。 このため、グループは日が暮れる前に自力での航行を見合わせ、出発からおよそ16時間半たった11日夜、伴走船にひかれながら目的地の島に到着しました。 グループの代表を務める国立科学博物館の海部陽介さんは「黒潮を越え