パイオニアは14日、定昇を4月から半年間延期するとともに一時金も減額することで労組と合意したと発表した。富士通も定昇時期の延期を労組に申し入れた。一方、パナソニックは社員の残業代や出張手当の削減を決め組合に伝えるなど、人件費の削減を進めている。3社とも今年度は連結最終赤字を見込んでおり、厳しい対応が続く。 パイオニアはカーナビ事業などの不振で約800人の人員削減策を打ち出しており、今春闘では労組も電機連合の統一闘争から離脱していた。定昇を4月から半年延期するほか、一時金も前年実績を1・6カ月下回る2・5カ月へと削減する。 富士通は13日に労組と定昇の維持で合意した。ただ半導体事業の再編などに伴い、25年3月期は特別損失の計上などで950億円の最終赤字に転落する見通し。経営再建を確実なものにするため、労組と定昇の延期期間などについて協議を進める。 パナソニックは人件費を数百億円規模で圧