今年も珍奇な菌類の日本一を決める日本珍菌賞の季節がやってまいりました.菌にとっては嬉しい梅雨に突入しておりますが,皆様いかがお過ごしでしょうか? 僕は「このまま珍菌賞が続いて『珍菌』が夏の季語になったら面白いな」などと考えながら,じめじめとした日々を過ごしております.ちなみに松茸や松露(しょうろ)は立派な秋の季語だそうです.さすが,知名度の高い菌は違いますね.しかし,無名の菌の中にこそきらりと光る珍菌がいることを世の中に知らしめるのが日本珍菌賞の目指すところです.それでは,マツタケのようなメジャーな菌はまず登場しない,予想の斜め上を行く珍菌たちのデッドヒートをお楽しみ下さい.