海の家が大音量で音楽を流す「クラブ化」が問題となった神奈川県逗子市の逗子海水浴場で、市が「日本一厳しい」とする条例で音楽や営業時間を制限し、初めての夏を迎えた。聞こえてくるのは波音と、子供たちの歓声だけ。家族連れには好評だが、海の家の売り上げは激減、若者たちには物足りないようで、賛否両論の声が上がる。(SANKEI EXPRESS)クラブ化規制条例施行 8月の初めての週末。気持ち良く晴れ、砂浜は家族連れや中高生たちでにぎわっていた。「ザザー」と寄せては引く波音の合間に、波打ち際で駆け回る子供たちの歓声が響く。 ライフガードの菊地快さん(20)は「昨年は泥酔者を介抱したり、けんかを収めたり…。まるで治安維持部隊だった。今年は本来の仕事ができてうれしい」と、穏やかな表情で海を見守っていた。