1993年に山形県新庄市立明倫中学校1年の児玉有平さん=当時(13)=が体育館用具室のマット内で死亡した事件をめぐり、民事訴訟で確定した損害賠償計約5760万円が支払われていないとして、遺族が9日までに、元生徒3人に同額の賠償を求める訴訟を山形地裁に起こした。遺族側代理人によると、時効による請求権消滅を防ぐ目的。 児玉さんは93年1月、用具室内に巻いて立て掛けてあったマットの中で、頭を逆さにした状態で窒息死しているのが見つかった。 遺族が元生徒7人に損害賠償を求めた訴訟では、2005年9月、全員に計約5760万円の賠償を命じた仙台高裁判決が確定した。