【経済ニュースの核心】 「『仮免』を与えられたにもかかわらず、正式な合格はムリとみて本試験受験を諦めたようなもの」 低PBRの割安株が東証の「喝!」で復活か? 投資家筋からはこんな声も上がる。 情報通信機器メーカーの老舗、岩崎通信機が先週末、東証プライム市場の上場維持を断念すると発表した。7日付で東京証券取引所に改めてスタンダード市場への上場を申請。10月20日、同市場に「自主退散」(証券大手幹部)する見込みだ。 東証の市場再編で昨年4月誕生したプライム市場では、コネクターメーカーの本多通信工業がミネベアミツミによるTOB(株式公開買い付け)に応じる形でその完全子会社となり、同12月上場廃止に。今年1月にはコーヒーマシンレンタルなどオフィス向けサービスを手掛けるダイオーズがMBO(経営者の参加する企業買収)で株式非公開化に踏み切り、市場から去った。 いずれも背景には東証が定める上場維持基準