レーザーを照射し、トンネルのコンクリート内部にあるひび割れなどの欠陥を高速で見つけ出す検査技術を日本原子力研究開発機構などのチームが10日までに開発した。 現在はハンマーでたたき、音の違いで欠陥を見抜く打音法が主流だが、危険が伴い、時間もかかる。同機構量子ビーム応用研究センターの長谷川登研究副主幹は「膨大な数のトンネルを素早く安全に調べる技術につながる」と説明した。 チームによると、ハンマーの役割をする振動励起レーザーを照射すると、同時に照射された計測用レーザーが振動の違いを検知して異常を検出する仕組みという。