「フジロックに育てられたバンド」と言い切ってしまうのは失礼であることは承知している。だがROVOというバンドがフジロックが発展し、「フジロック的なもの」が大きくなるにつれ、存在感を強めてきたバンドであることは間違いないだろう。これまでに8回という多数出演を誇るバンドであり、初参加となった2000年以降はほぼ1年置きに登場、もはや「フジロックはROVOが出る年と出ない年に分かれる」と言われるほど、ある意味で「フジロックという文化」を象徴している。ほぼ同時期に誕生し、時代を併走し続けてきた両者が目指してきたもの、達成したものは何か。リーダーの勝井祐二に話を訊いた。 なおROVOは、7月6日に2枚目のベスト盤『ROVO selected 2008-2013』をリリース。10月には待望の4年ぶりニュー・アルバムを発売予定だ。 取材・文=小野島大 ◆ ◆ ◆ ■秘密結社のような僕らが地上に出て