東京農工大とトクヤマは、強い殺菌作用を持つ紫外線を世界最高レベルで出力できる発光ダイオード(LED)を開発した。医療や浄水などの分野で利用可能で、従来使われている水銀ランプに比べて消費電力は10分の1。平成27年度までの実用化を目指す。 新開発したLEDは、波長260ナノ(1ナノは10億分の1)メートル帯の紫外線を出す。有害な水銀を使わず、小型・軽量で、乾電池でも駆動できる。寿命も約1万時間と水銀ランプの約10倍長い。ただ、水銀ランプが1個数百円から買えるのに対し、紫外線LEDは現時点で数万円と割高。トクヤマの升野勝之常務は「量産化などで価格差を縮めていきたい」としている。