イタリアのシチリア島。その島にあるカトリック教会のカタコンベ(地下墓地)には現在8000体にものぼるミイラが安置されています。キリスト教ではミイラ作りが禁止されていたのですが、いくつかの修道院や教会ではこっそりミイラが作られ、保存されていたのだそうです。 この島で、最初にミイラになったのは、その教会に暮らしていた修道僧だそうで、時は1599年。彼の遺体は特別な地下室に運ばれ、土器の上に寝かされ、体内の水分が抜けるまで12ヶ月放置されたそうです。そして地上に運び、乾燥させ、身体を酢で洗い、麦やハーブで包まれたのだそうです。 この習慣は間もなく医師、弁護士、その他の裕福な人の間で流行となり、望む人には修道僧らが、1年以上もかかる秘密の方法で死体に防腐処理を施していったのだそうです。多くのミイラは1800年代に作られたといいます。 【Where the Dead Don't Sleep 眠らない