経済産業省資源エネルギー庁は4日、日本のエネルギーミックス(電源構成比率)を考えるシンポジウムを、広島市中区で開いた。 国は夏までに2030年の電源構成比率を決める方針。この日の広島を最初に、今月中に全国6カ所でシンポを開いて市民から意見を聞く。 70人の市民が参加した。同省の吉野恭司大臣官房審議官が、東日本大震災後に原発依存度が減り、化石燃料の使用量が増えていると解説。「電力の安定供給や経済効率、環境性、安全性を保つには単一エネルギーでは無理だ。どうバランスを取るかしっかり考えたい」と呼び掛けた。 会場からは、今後の原発比率や、電力改革の見通しについて質問が出た。(桑島美帆) (2015年3月5日朝刊掲載)