昨日の夜、僕はほどよく冷えた淡麗なシャルドネを飲みながら、テレビの選挙速報を見ていた。すっかり僕の体になじんできたiPadのTwitterの画面には、僕がフォローする人たちの選挙結果に対する歓喜や、あるいは憤りの<つぶやき>が次々と渓流を流れ落ちる落ち葉のように過ぎ去っていく。まるで自分が買った馬券の馬が一等でゴールするのを願うように、人々は140文字以内でつぶやきあっていた。 僕はと言えば、どこの政党を応援するでもなく、どの政治家を応援するでもなく、クールにTwitterのタイムラインを流し読みながら、たまにひとつかふたつの他愛もない中立なTweetを送っていた。寂しそうにiPodを抱え込んだBOSEのスピーカーからはThe Corrsの"What Can I Do?"が聴こえてきた。夜中の12時を回り、日付が一日だけ進もうとしていた時、民主党の惨敗がほぼ確定した。国民新党や社民党の議席
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