全編にわたってにじみ出ている著者の真摯な姿勢と深い教養に心を打たれる。理系文系問わず、あらゆる職種の人に読んでもらいたい珠玉の一冊 皆さんの職場にも、そろそろ新人が配属された頃だろうか。私の経験からいえることは、たとえプログラムがバリバリ書ける人でも、あるいは優秀な大学を卒業した人でも、すべての新人にできないことがある。そう、新人というものはきちんとした文章を書けない。 これから、新人は、週報や月報、報告書などを書くたびに、真っ赤に訂正された文章を、上司から返されるだろう。この繰り返しで新人にも、文章力が徐々についていくわけだが、まだ、道半ばで苦労している若者も多いだろう。 一方、新人の下手な文章に赤を入れる上司にも苦労が多い。上司自身、会社に入ってから、文章を鍛えられ、今ではなんとかまともな文章が書けるようにはなったものの、いざ自分が新人の文章を指導する際には、なんとなく赤を入れている、