政令指定市で唯一、マイナンバーカードを使ったコンビニでの公的な各種証明書の交付サービスがない名古屋市の対応について、河村たかし市長は16日の定例会見でコンビニ交付の利便性を指摘した質問に対し、「奥さんが区役所に行けば取れますから」と発言した。 河村市長はマイナンバー制度に否定的だ。コンビニ交付に向けたシステム改修などの予算要求が庁内から上がってきても、「市長判断」として認めてこなかった。 この日の会見では記者から、会社を休まないと証明書が取れないという声もあると指摘された。 これに対し河村市長は「(会社を)休まなくても、取ろうと思えば奥さんが区役所に行けば取れますから」と発言した。 別の記者から「共働きや一人暮らしの人も多くいるのでは」と問われると、「取り消します。誤解を生みますから」とその場で発言を撤回した。 市にはコンビニ交付サービスの未実施について、昨年度は約9千件の苦情が寄せられた