岸田文雄首相の長男で、政務秘書官を務める翔太郎氏(32)が首相の欧米歴訪時に公用車で観光や買い物をしたとの週刊誌報道をめぐり、野党から首相の任命責任を問う声が上がっている。政府側は「不適切な行動はなかった」と説明するが、野党側は身内びいきととられかねない人事自体を疑問視してきただけに、追及を強める構えだ。 立憲民主党の泉健太代表は27日の記者会見で、「(翔太郎氏が)秘書官になって、担務は何か誰もわかっていない。出てくるのは『官邸の情報が漏れた』とか、『買い物に行った』とか、任命した側も問われる」と述べた。 他の野党からも批判的な声が相次いでいる。日本維新の会の藤田文武幹事長は、朝日新聞の取材に「事実だとすれば、のんきな話。不適切な行動は厳に慎むべきで、任命した首相の判断にも疑問が生じる」と指摘。国民民主党の前原誠司代表代行は「秘書官が土産を買うことはあるが、公用車を使う話ではない。身内が足